稽留流産から4か月

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私の周りではほとんど聞いたことがなかった”流産”。本当に受け入れがたく、信じられず、自分で調べてみたり、可能性を創り出そうとしたり。「稽留流産!?まだお腹にいるんだからもしかしたら動き出すんじゃないだろうか??」
医学をかじるものとしてあり得ない発想だった。


診察開始に合わせ病院へと出かけた妻からの連絡はさすがに堪えた。目の前が真っ暗になるってこういうことか、よりによってなんで私たちなんだろう。妻の妊娠を契機に開設したこのブログだったけど、それ以降更新する気も失せた。

稽留流産は6人に1人の確率で起こると言われ(約20%もあるんだよね)妊娠6週目までに多い、10週の壁なんて言うけれどそれ以降はぐっと確率が下がる。稽留流産は簡単に言ってしまえば子宮の中で赤ちゃんがこれ以上成長できない状態。自覚症状がないから妊娠自体は継続しているような状態が続くものの、掻爬手術によりさよならしなければならない。次の妊娠に向けてね。

母体側に原因がありそうなってしまうことはほとんど無く(しかし、冷えやストレスによる胎盤への血行不良は良くない)卵が分割していく途中で起こった染色体異常が原因とされる。40歳を超えると確率が40%まで上がるから年齢も関係するみたい。
妻から報告を受けたその夜は二人で泣いたなぁ。

気分転換にドライブへ行ったけれど、すぐ帰った。やっぱり二人で泣いてしっかり受け止めようってね。1週間後の手術までの時間はとても複雑だった。さよならしたくないけれど、早くすっきりしたい、なんで1週間も時間をくれたのだろうか。あとで聞いてみたら、1週間後の再診で同じ診断だったら確定するのがその病院の決まりだからだそうだ。今までに再び動き出した事例があったのかと先生に聞いたら「再び成長を始める可能性は0ではないが、私の経験では無い」
いかにも医者らしい回答だ。

そんな日から4か月が経過。
妻の様子がおかしい。さすがに前の経験もあるからか、私は兆候に敏感だった。
その日の最高気温は38度と発表されていたが、車の温度計は外気温40度を示していた。そんな猛暑の日だというのにエアコンの冷気に耐えられなかった妻は窓を開ける。私は急に上昇した車内気温によりクラクラするが、妻はやっと温まったと言う始末。そういえば前回の時も体温調節がうまくできなかった時期に妊娠発覚だったような。

!?きたか!?

体温管理が難しい時期、血行不良は良くないことは痛いほど勉強済み。目的地まで気を失わないようにハンドルを握りました。検査薬を買って帰り、翌朝はっきりとバンドを2本確認しました。今朝、病院へ行った妻から報告を受け、このブログを再開することにしました。

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