葉酸が欠乏するとどうなるか
取込まれた葉酸は体内でMTHFRという酵素の働きにより活性葉酸へと変換されタンパク質カラシステインを生成します。ここで、中間生成物であるホモシステインが問題物質となってくるのですが、ビタミンB6と葉酸が足りている状態であればすぐさま代謝されメチオニンまたはシステインへと変換されます。
ホモシステインはなぜいけない?
ホモシステイン値の上昇により様々な障害が報告されています。
ホモシステイン値の上昇と胎児の関係は?
一般社団法人 葉酸と母子の健康を考える会によれば葉酸の欠乏は胎児の神経形成に影響があるそうです。
胎児の細胞分裂がさかんな妊娠初期(4週~12週)においては、先天性の疾患をまねく危険があり、特に、「二分脊椎症」などの神経管閉鎖障害の発症リスクが高くなると言われています。また、授乳期においては、赤ちゃんの発育に遅れをおよぼすことが指摘されています。
ではホモシステイン値と胎児は??調べたところはっきりとしたことが見つからなかったのですが、まあ、様々な疾患の遠因として示唆されているくらいですから、胎児への影響があることもうなずけます。
ホモシステインと認知症との関連、つまり神経系との関連も示唆されているので、葉酸不足と胎児への影響は実はホモシステイン値の上昇と胎児ということだったのかも??
遺伝子検査で葉酸代謝遺伝子活性がわかる
SNPを調べることで自身の葉酸代謝遺伝子活性がわかるそうです。特に妊娠を希望される方は6000円以下で受けられるそうですから一度検査してもいいのではないでしょうか。