自分の太り方から『太る』について考えてみた

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皮下脂肪

私の生活の中で、最も『太る』『太った』を感じる時はジーンズを履く時。ぴったり目のサイズを履いていることもあって、太ももへの圧迫感やボタンをする時の力具合は非常にわかりやすいサインとなります。

筋肉がついた訳では無いので、私の太り方は皮下脂肪がつきやすいのかも。皮下脂肪が厚くなったためにキツくなったとすれば、脂肪はなぜ増えたのでしょうか。基礎的なところから考えてみました。

代謝
大学で生化学を履修して、必ず習うのが代謝マップ。食物が体内で分解された出来たブドウ糖などの栄養素の行方は代謝マップでわかります。そんなことを思い出しながら、教科書を引っ張り出してきて眺めてみる(ちなみに教科書は『細胞の分子生物学』)

ご飯などの炭水化物は消化酵素により消化され最終的にブドウ糖になる訳ですが、解糖系という回路に入り最終的にATPになります。ATPは体を動かすエネルギーでいろいろな生体反応のエネルギー源として用いられる、エンジンでいえばガソリンのような、なくてはならない物質です。

詳しいことは抜きにして私が普段食べている食品の代表が、炭水化物、肉、脂とすれば、炭水化物(ブドウ糖)は解糖系、肉(タンパク質、アミノ酸)はアミノ酸分解、脂肪はβ酸化を辿り、これらからの代謝物質はクエン酸回路に入り最終的にATPとN(F)ADHを得ます。さらにNADHは呼吸鎖でATPになります。

ここで再び『太る』について考えると、食物が分解されできたブドウ糖、アミノ酸、脂肪はATPを供給するために上のような回路でATPとなりますが、ATPが過剰な状態であれば回路が動かず行き場を失います。

行き場を失ったブドウ糖、アミノ酸、脂肪はグリコーゲン、タンパク質、中性脂肪のかたちで蓄えられ、これもまた単純に考えるために省略しますが最終的には脂肪酸やブドウ糖になります。ブドウ糖は血糖値の上昇を招き、これをトリガーとして分泌されたインスリンがブドウ糖濃度(血糖値)を下げるために臓器内へ取り込み、最終的に脂肪、中性脂肪として蓄積され『太る』。

蓄積された脂肪を分解してエネルギーとして使うには逆の状態、ATPを過剰にしないで外部からの摂取を控えることがわかりやすいダイエットですね。運動とカロリー制限。脂肪酸代謝を回すためにも代謝マップ上、ブドウ糖は必要なので、炭水化物ダイエットでも全く炭水化物を摂らないのは理にかなわないと言えます。

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