こんにちは。
議会で主に議論されたのは「オリンピックをちゃんとやれ!」「福祉を充実させよ!」という二つ。このこと自体には私も賛成。しかし、それを実現し、持続していくために、「改革」と「税収のアップ」が必要ですが、都には、この視点が決定的に欠けています。
■舛添都政は福祉先進都市を目指す!
「福祉先進都市を実現する」は、舛添知事が繰り返し訴えているフレーズ。これは都民の誰もが歓迎するものであり、一刻も早い実現を望むものです。来年度の予算でも保育、子育て、介護、障害者支援など手厚い予算が組まれ、私も賛成の立場です。
ここが舛添都政の最大の課題ではないでしょうか。舛添知事の口癖は「必要なところに必要な予算をつける」です。当然なことといえば、当然ですが、これでは財政は膨張を続けるばかり。だって必要なものはいくらでもあるでしょ。
舛添さんが、こんなことを言っていられるのは、あくまで税収が好調だから。
都税収入は前年度に比べて3.7%増の約5兆2000億円。5年連続の増加となっています。
舛添知事となって「福祉予算」は増えました。自然増だけでなく、積極的に保育や子育て支援、介護など予算を厚くしています。しかし、これは税収が増えたから回しているだけであって、ある意味、誰が知事となってもできることと言えます。
今後東京では、急速な高齢化がすすみ、莫大な財政需要の増加が見込まれます。
しかし、景気の変動を受けやすい都税収入の先行きは不透明。2020年までの基金が7300億円、それ以外の基金が1兆1千億円となっていますが、過去1年間で1兆円の税収減を体験した
都政において、磐石な基盤とは到底いえないものです。
ですから、「改革」をして徹底的にムダを排除し、「将来の税収」につながる投資がなによりも重要となってくるのです。
■いまだ天下り天国の都庁。封印された「行革」
しかし、舛添知事となってから、歳出を削減する改革は進んでいません。
好調な税収のもと、事業をスクラップすることへのモチベーションは低く、知事が改革の象徴と誇る「事業評価」で生み出したのはたったの「300億円」。これは政策的経費の1%にもみたないものです。
知事は「必要な改革を必要なときに行う」といいますが、自主的な改革で、大なたを振るうことはできません。目標もなく、改革の方向性が示されていないことが問題なのです。これまで各知事のもとで策定されてきた「行政改革プラン」は、舛添都政では策定されず、封印されています。
都庁に目を向けてみると、「監理団体」(外郭団体)は天下り天国。そこに、さまざまな理由をつけて1000億円を超える特命随意契約が続いています。詳細は後日書きますが、監理団体の経営目標管理制度は、前年度より低い目標を設定し評価を高くみせかけるなど、骨抜きの状態と言わざるをえません。つまり、役人のやりたい放題となっているんです。
民でできることは民でという思想のもと、まず、この監理団体のあり方から正すべきです。
改革は敵をつくる。特に行政改革は、内部から大きな反発を招き、足元をすくわれかねません。ですが、好調な税収にあぐらをかいて、お金を配ることや華やかな「都市外交」ばかりに注力していては、都庁は肥大化するばかりです。
本定例会に提案された、議員報酬や知事等の給与を引き上げる関連条例案に反対しましたが、改革をはじめるには、まず自分たちの「身を切る改革」が必要でしょう。
舛添さん、知事就任から2年がたちました。そろそろ、嫌なことにも目を向けて、10年後、20年後の都民のために、改革に取り組んだらいかがでしょうか?
http://blogos.com/article/168925/
http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1458789989/
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http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1458182805/