FXのスワップポイントで資産運用をしてみる

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資産運用についていろいろ調べていたところ、FXスワップポイントが面白いと思ったので調べてみました。

『FXForeign Exchangeが由来で、日本語では外為といいます』なんて説明はここでするつもりは無いのでスワップポイントと資産運用の要点はこうです。

・高金利通貨のポジションをもって発生するスワップポイントをゲットする

FXの大きな魅力は業者の儲けとなる売りと買いの差が少ないことです。この差のことをスプレッドと呼びますが、JFX株式会社などはおそらく業界最安の水準である0.3銭を下回っています。FXは業者選びが大切なのでじっくり選びましょう。

注意点はスワップポイントだけ引き出せるかどうかです。ここのページが詳しいですね。JFXの場合は、決済まで損益確定ならないので直接引き出すことは出来ませんが、評価損益として口座に反映されるため間接的にですがスワップで貯まった金額だけ出金できるという仕組みです。



スワップポイントは説明しますね。

お金を銀行に預けると利息が付きますがこの仕組みに似ています。たとえば高金利通過の代表である豪ドルやニュージーランドドル、トルコリラ、南アフリカランドを保有すると毎日お金をもらうことが出来ます。それぞれ1万通貨(例:1万豪ドル=850000円)を保有すると、1日あたりにもらえる金額は以下のとおりです。

  • 豪ドル(50円)
  • ニュージーランドドル(65円)
  • トルコリラ(110円)
  • 南アフリカランド(12円*ただし10万通貨以上の業者が多いから120円)

単なる外貨預金でしょ??と思う方もいるかと思いますが、ちょっと違っていてFXは非常に少ない手数料でこの仕組みを享受できます。外貨預金は両替のようなもので、売り買いの金額差が非常に大きく、金利も年率1%以下で、資産運用としてはあまり効率の良いものではありません。

こちらを使って計算してみるといいと思います。

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たとえば、10万円を1年間外貨預金とFXで運用した場合の利息計算結果は次のとおりです。
外貨預金;+815円(0.815%)
FX;+18250円(18.25%)
*為替相場、政策金利がまったく変動しなかったとした場合

為替相場は日々変動しますし、金利を決定する政策金利も変更されるので実際は違ってくると思いますが、外貨預金が非効率か分かると思います。

FXはロスカットという仕組みがあり相場変動によって強制的に決済されてしまう場合があり、外貨預金に比べリスキーですが、以下のことを十分理解して運用すれば怖くありません。

証拠金という言葉は覚える



FXと外貨預金の大きな違いは証拠金という仕組みで、通貨と考えるよりも通貨という”商品”の値打ちが保有している間に変動することで手放すときの差益をいただくのです。金取引のような感じですね。

口座へ入金するお金のことを証拠金といい、この証拠金に応じた限度額の外貨を保有することが可能なのですが、レバレッジというシステムを利用すれば、個人口座の場合は最大25倍まで”持っていることとする”ことが可能です。10万円持っていた場合、最大250万円持ているとしてよく、1ドル=100円だった場合、2.5万ドルまで持つことが出来ます。
『証拠金×レバレッジ=取引する証拠金(ポジション)』

FX業者ごとに必要証拠金といって、その通貨を持つための必要な金額が通貨ごとに決まっています。たとえばアメリカドルだった場合、1000ドル当たり4000円ほどです。したがって、2.5万ドル持つには最低25*4000=100000円必要なところ、レバレッジが25倍ということは40000円あれば2.5万ドルもてます。
『ポジション×必要証拠金率=必要証拠金』

しかし、ほとんどの業者で証拠金維持率が100%を下回る新規注文をNGとしています。証拠金維持率は必要証拠金維持率に対する証拠金の割合です。
『取引する証拠金÷必要証拠金×100=証拠金維持率』
ロスカットも覚えておく、それ以外はいらない

FXはポジションを持ち、相場変動の差益で儲けるので相場が上昇しているときは買いポジション、下落しているときは売りポジションで儲けるのですが、金利差で儲けるスワップ派は買いポジションのみです。それは日本政府がゼロ金利政策を取っているので日本の通貨以外で低金利な通貨がないから売りポジションを持つとマイナス金利となり逆に毎日お金が減ってしまうのです。

つまり、買いポジションのみ考えればいいのですが相場が下落したらロスカットといって強制的に決済されてしまいます。これは投資家の保護を目的にある一定の残高になったときにマイナスにならないように義務付けられた仕組みで、大体の業者が20%程度に設定しており、この水準を下回ると決済されてしまいます。

したがって、レバレッジが25倍まで許されているからといって限度額ぎりぎりまでポジションを建ててしまえば即決済なんてこともあります。実際にシミュレーションしてみます。
10万円の資金を証拠金として口座へ入金します。計算を簡単にするために100円/1ドルとし、必要証拠金も4000円/1000ドルとします。また一日に発生するスワップポイントは1000ドル当たり5円とします。

レバレッジ1倍のとき
・持てる最大ポジション:1000ドル(10万円分)
・維持率が100%になる証拠金:4000円
・維持率が100%になるレート:3.99円円
・維持率が50%になるレート:2円
・年間獲得スワップ:1825円(年率1.83%)

レバレッジ5倍のとき
・持てる最大ポジション:5000ドル(50万円分)
・維持率が100%になる証拠金:20000円
・維持率が100%になるレート:84円
・維持率が50%になるレート:82円
・年間獲得スワップ:9125円(年率9.13%)

レバレッジ10倍のとき
・持てる最大ポジション:10000ドル(100万円分)
・維持率が100%になる証拠金:40000円
・維持率が100%になるレート:94円
・維持率が50%になるレート:92円
・年間獲得スワップ:18250円(年率18.25%)

レバレッジ10倍のときを例に説明すると、口座資金100万円あることになります。したがって1ドル100円であれば10000ドル分ポジションを作れます。10000ドル持つための必要証拠金は40000円となり口座にある全証拠金がこの必要証拠金に対して何パーセントあるかで運用のリスクが分かります。
10000ドルのポジションを作ったときの証拠金維持率は250%ありまあまあ余裕があります。
(100000円/40000円×100=250%)

相場が6円下落すると場合は100%となり業者によってはアラートが発生します。
(100000円-(100-94)円/$×10000$)/40000円×100=100%

さらに2円落ちると50%になるので業者によっては強制ロスカットです。
(100000円-(100-92)円/$×10000$)/40000円×100=50%
この場合、ポジションが決済され、その上80000円が口座から失われるため運用は大失敗です。

レバレッジ20倍のとき
・持てる最大ポジション:20000ドル(200万円分)
・維持率が100%になる証拠金:80000円
・維持率が100%になるレート:99円
・維持率が50%になるレート:97円
・年間獲得スワップ:36500円(年率36.5%)


さらにレバレッジを上げるとロスカットまでの値幅が3円しかなくなり、よりリスクが高まることが分かるでしょう。資産ー変動幅×保有ポジションを頭に入れ、ロスカットにならない保有ポジションになるように調整します(レバレッジを上げすぎない)。投資に用いる通貨が年間どれだけ動く可能性があるかは自分で調べ、その値幅に耐えうる資金と保有ポジションを心がけるといいです(値幅はYahooのサイトで調べられます)。

証券会社のページにはシミュレーションできるツールがあるので利用するといいと思います。
また、口座開設で現金のキャッシュバックを行っているので、初期投資資金にあてることも可能です。こまめにチェックして口座開設するといいですね。



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