高島さんが感じた東大とハーバード大学の違い
高島さんは灘高校から東大へ進んだのち、4か月でハーバード大学へ入学してしまった18歳のサムライ。ハーバードの授業と東大の授業の違いなど紹介しているのですが、私が受けた大学の授業を思い出しながら比べてみたいと思う。
私は東大ではないけれども都心の国立大学だったのでそんなに教育水準は悪くない方だと思うけれど、理系だったのでインプットとアウトプットが明確というか、なんだかさばさばした授業が多かったような気がします。研究室に配属されたのちは研究論文を受けるための厳しい指導があり、外部交流もそれなりに活発だったんじゃないかな。週に一度のペースで海外の研究者が講演会に来訪し、半強制的に参加させられたものでした。
なので、高島さんのこのような感想は研究室に配属されたのちは無かった。でも学部時代は大いにありましたが。
教授の授業に対するモチベーションが違うなと感じました。ハーバードの教授は熱心だし、学生を惹きつけようと真剣に考えている。
授業の内容を理解させようと宿題も多く出ます。疑問があればティーチングフェロー(授業の補助役。主に大学院生が務める)が開く質問時間に訪れればいい。コンピューターサイエンスは人気の授業なので月から木まで質問時間が設けられています。ティーチングフェローも50人ほどいます。
学部時代は教養課程も含めると毎日ほぼフルで講義があったのですが、自分が選んだ専攻に関する講義はまず面白くなかった。例えば外国語は今を思えばディスカッションできるくらいの会話形式だったほうが良かったと思うし、文法に偏った講義よりも研究室は遺族の時点で論文執筆レベルに達するまで講義してもよかったのではないか。社会科学などは外部から来る非常勤の講師が自分の著書を購入させてただ朗読していたものもあった。
とくに物理はひどかった。分厚い教科書を買わせておきながら印刷内容と同じことを板書するだけ。物理は好きだったので、自分で理解して友達にも教えるほどだったことが幸いだったけれども、わからない人は『テストだけ通ればいいや』と出題範囲だけしか勉強しないし、講師も試験に出る内容を完全に教えてくれるのでテスト前に丸暗記すればOK。
特に感じたのは「みんな本当に勉強しているな」という点でした。やはり授業が大変な分、勉強しなきゃついていけない。
でも勉強だけじゃないんです。勉強以外も頑張っている。起業であったり、団体活動、音楽や演劇であったり、スポーツであったりと。教室外での充実した活動も、大学生活の一部なんだなと。
友人たちは多くが上級官庁や一流企業で働いているが、たいていは要領がいい。『必要のない科目』は試験に合格する程度しか勉強しないし、深く考える時間などとらない。
それでも一流といわれる人になれるんですが、この違いは大きいのではないかなあ。
引用:東大からハーバードへ渡った18歳の「本音」
http://toyokeizai.net/articles/-/100427