香港のベンチャー企業であるPreneticsが、同社の次世代型出生前DNA検査技術で265万ドルを投資家から調達した。無侵襲的出生前検査(Non-Invasive Prenatal Test, NIPT)と呼ばれる遺伝学的検査を事業化し、DNA検査により胎児の16種類の健康条件を調べる。
NIPT検査は、母親の血液標本を妊娠10週目という早期に採取して行い、検定の精度は99%以上と高い。主な目的は両親に子どもの健康状態に関する安心感を与えることであり、そのために妊娠初期に今後の問題の可能性の有無を調べる。NIPTは合衆国や一部の西欧諸国ではすでに標準だが、アジアは取り組みが遅く、日本でも保険適応は35歳以上の妊婦に限られる。