脂肪には、褐色脂肪細胞と、白色脂肪細胞があります。牛肉や豚肉などを見て、脂肪=白色しかないと思う方も多いことだと思いますが、その名の通り褐色をした脂肪細胞もあるのです。褐色脂肪細胞は、活性化(=燃える)ことでエネルギーを出すので、代謝が良いことはエネルギーの消費、ダイエットにも効果的といえます。
ところが、褐色脂肪細胞は成人になると生後直後の状態の半分どころか、30%ほどに減ってしまいます。つまりエネルギーを消費してくれる細胞が減少するので、体を動かしてもなかなか体重が減りません。赤ちゃんが汗をかきやすかったり、若い人がいとも簡単にダイエットに成功するのは、体中に褐色脂肪細胞があるからだったとも言えます。成人になると、肩甲骨の周りと首の後ろあたりにしか残らないと言われています。
以前、NHKの試してガッテンで紹介されていた褐色脂肪細胞を燃やすストレッチがあります。驚異のある方は動画をどうぞ。
「試してガッテン」でも紹介されていた『褐色脂肪細胞』ダイエット法。 ? YouTube
ご自宅でも簡単にできそうなストレッチですよね。オフィスでは壁を使って、自宅では床を使って、簡単にできるストレッチだと思います。
この説には反対意見もあります。
東京都にあるマッサージ治療院の先生によれば肩甲骨のストレッチは姿勢をよくする効果はあるものの、ダイエット効果はないとのこと。
褐色脂肪細胞は”brown-in-white” が正確に翻訳されなかったために生まれた言葉とも。
本来はベージュ脂肪細胞(ブライト(brite)脂肪細胞)と訳すべきだったこの細胞は白色脂肪細胞内に存在し27~33度の気温で活性化してエネルギーを消費しやすい状態になること、白色脂肪細胞からベージュ脂肪細胞に変換することができること、運動によって増やすことができることなどがわかっています。
まだ研究段階ですが、いずれにしても運動が痩せやすい体にしてくれることは間違いないようです。
出典:http://www.biranger.jp/archives/132380
http://gohongi-katakori.com/brown-fat-cell_and_scapula-diet
http://www.nature.com/nature/journal/v454/n7207/full/nature07182.html
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22796012