がんになるのは運によるものなのか、不運によるものなのか
サイエンスに発表された癌研究の権威による論文が世間を騒がせているようですが、結局のところどうなんでしょうね。サイエンスの論文の関連論文を見ても『運』を謳った論文、『環境要因』を謳った論文が所狭しと出現します。
そもそも『がん、がんになる』ことを分かりやすく言うと下の例えのよう信号が壊れた、暴走した細胞です。
いくつかの遺伝子は、赤信号として機能する。「いまはストップ! 増殖しないように」。別のものは青信号だ。「いまは前に進め! 増殖を続けるように!」。健康な細胞の中で、この信号は注意深くそして厳密に点灯し、消灯する。(WIREDより)
人間は新陳代謝が必要で、組織が入れ替わるときや細胞が寿命を迎えたときに細胞が分裂して同じ細胞のコピーを作ります。つまり、分裂すればするほど『信号』が壊れるリスクが増すわけで、がんリスクが高まるのです。
論文の中では、組織ががんを作り出す可能性のうち2/3は、組織が増殖すればするほどがん発生のリスクが高まるといえるとしています。つまり確率的に『増殖』が主要ながん要因である、つまり『運』。だって、生きている限り細胞の増殖はコントロールするようなものではありませんから。
残りの1/3の可能性を見出すことが出来た組織は肺や子宮がんなどであり、喫煙やウィルス感染対策によって『直接的に予防』できるとしています。
『運』だけが要因みたいに聞こえるけれど、そういう論文ではありませんでした。
『運』てなんでしょうね
プロギャンブラーでのぶきさんという方がいるのですが、25歳のとき「勝負で勝ちながら、世界を旅する」と決意し、軍資金として貯めた1000万円でギャンブルをしながら15年間で82カ国を制覇しているという方です。
プロギャンブラー秘伝! 「運」は引き寄せるな!運の概念8つを伝授
この記事の中で運とは振り子のようなものでいつも同じではなく誰も読めない気にしても仕方のないもの。勝負の前には集めた情報を駆使して勝てそうな可能性、負けても最大でどれくらいになるかを計算するそうです。
つまり、コントロールできないものをコントロールしようというのが間違いで、その考えから解き放たれることが重要だといっています。
サイコロも何度も何度も振れば1の出る確率は1/6に落ち着きますが、たった一度の次に出る目は誰もわかりませんし。