(ここで紹介する方法は自己流・自己責任です。)
膿栓を除去する方法をあれこれ考えてやってみました。結局は水流で流し出す方法に行き着いたのですが、これまでに挑戦した方法とその失敗の理由など紹介します。
膿栓についての詳しい説明は扁桃の膿栓と口臭を見てください。耳鼻咽喉科でも医師の診断のもと120円で除去処置をしてくれる病院もあるようです(私が受診した病院ではやってくれませんでしたが)。安全を考えたら受診した方がいいのですが、膿栓は一度除去しても生活スタイルや風邪などの影響で復活しますので・・・。また、膿栓ができていなくても扁桃腺にまとわりつく粘液(膿汁)も悪臭がするため、これも洗い流すつもりで処理しましょう。
用意するもの(画像クリックでamazonサイトが開きます)
・LEDライト(明るく防水が望ましい)
お風呂場で処理したほうがいいので防水が良い。
・消毒液
水道水でもいいが、消毒作用のあるマウスウォッシュが望ましい。ただし、刺激のあるタイプはやめたほうがいい。そこで探し当てたのがコンクールFです。刺激性がなく、でもしっかり殺菌してくれ、水で数倍に薄めて使うタイプです。人肌程度のお湯で調合するとよりのどへの負担がなくなります。
自分の顔の位置に合わせて調整できるタイプがいいでしょう。
LEDライトをこれにはさんでもう片方を風呂の蓋などに固定します。のどは照らしたほうが断然見やすく、利き手にボトル、片方にへらを持つとやりやすい。
・へら(舌圧子)
木のタイプより硬いステンレス製がしっかり舌を押せるのでお勧めです。舌クリーナーでもいいのですが、プラスチック製でやわらかく厚みがあるので、このタイプが良いですね。
ついでに舌の表面の舌苔(ぜったい)をきれいにしましょう。舌苔(ぜったい)も膿栓に劣らない口臭源です。使用するときはソフトにこすることを心がけましょう。舌の表面は非常にデリケートで、表面組織は傷つきやすいのでゴムタイプやプラスチック製はお勧めしません。
膿栓の位置の確認
膿栓は口を大きく開けて舌の奥の両脇にある穴の中に詰まっています(下図)。この部分を触って指につく粘液の匂いを嗅いでみてドブ臭かったら膿栓が存在する可能性大です。口を大きく開けても舌の付け根が邪魔して見えないこともあるのでヘラを使います。
鏡の前で利き手にへら、片方の手にLEDライトを持ち、奥を照らしながら下をグーッと押し込みます(下図のように)。すると両脇にぷくっと膨れたものが見えると思いますが、これが扁桃腺です。そしてその表面には穴が開いていて膿栓があれば白く詰まっているように見えます。
私が試した膿栓除去方法
1.綿棒でほじくり出す。
柄の長いものがあれば尚良いのですが、膿栓が詰まっている穴周りを突っついて膿栓を押し出します。しかしながらこの方法はダメでした。一見柔らかそうな綿棒の先の部分も、喉の粘膜にとっては固すぎる。一回で出てくれればいいのですが、なかなか出そうで出ないからさらに突くということを繰り返していると充血してきます。結局、私は喉が2週間ほど痛かったし、余計に膿栓ができてしまったのではないかと思う。のどを痛めます。やめたほうが良いです。
2.ジェット水流で洗い出す。
私が使ったのがパナソニックのジェットウォッシャー(EW-DJ10-W 5000円くらい)。
これは歯周や歯間のカスを強力な水流で洗い出すためのものなのですが、はっきり言って喉に穴が開くのではないかというくらいに痛い。たぶん我慢して使ったとしても出血すること間違いなし。やめたほうがいいです。でも、本来の目的のために使うとこれはよくできたもので、なかなか取れなかった歯間のカスもきれいに流してくれます。僕の愛用品です。
3.注射器を使って洗い流す。
この方法は恐怖症克服実験室2で紹介されていた方法です。(ダイソーのシリンジ)
ダイソーの化粧品コーナーに吊る下がっています。香水をアトマイザへ移すために使うそうですが本格的な注射器です。これで100円は安い。先端に取り付ける針も付属していて、針はストロー状のビニールパイプがしてあります。針はもちろん刃物のようにはなっていないので刺すことは難しいでしょう。この注射器で膿栓の詰まった穴めがけて発射します。うまくすれば一発で出るのですが、20mLではちょっと水量が足りないかも。
それに、注射器の扱いに慣れていないと、しっかりと強い水流を当てることができません。難しいです。ホームセンターでシリコン製の柔らかいチューブを買ってきて、シリンジの操作を手元でできるようにしたほうがいいかも。
4.私の方法(洗瓶を使う)
恐怖症克服実験室2さんの方法(上記3の方法)をするためにダイソーで注射器を購入する際に、目に留まったのがこの洗瓶。これは仕事でよく使ったことがあり、手でボディー部分を押すことで50mLくらい出るのですが、なんとなく『これは使えそうだ』と思ったので注射器と一緒に買っておきました。
で、使ってみたのですが、これが一番しっくりきました。私はただのぬるま湯の代わりに消毒液のコンクールを入れて使っているのですがその調合にも都合がいいし、意外とチューブの部分に腰があるので先端がふらつかず狙いを定めやすい。
また、先端が丸みを帯びているので喉に触れても(それほど)痛くないし、扁桃の穴に突っ込むにもちょうどいい形をしています。口を開けて発射するので当然口から水が流れ落ちます。お風呂で処理したほうがいいというのはそのためです。
最後にうがいを忘れずにしましょう。水流で押し流せなかった膿栓が穴の中に残っているかもしれません。しかし水を当てたことで出やすくなっていることは確かなので、最後にうがいで止めを刺しましょう。うがいの仕方は上を向いて「アーウーアーウー」と言いながらのど奥の形を変えるとより効果的です。
結果
2週間前に1の方法(綿棒)で突っついてあらかた除去したはずだった状態で実施したのですが、口から流れ出たものは『汚水』。膿栓と思しきうす黄色の大きな粒が2つ、そして小さな破片もたくさんありました。それに、悪臭も。不思議なことに小さな黒い粒もありました。この粒は指でつぶそうにも無理で、ペンチでやっと粉々になるほどの物だったのでやっぱり石だったのでしょう。なぜ石が???
この方法が健康に対して良いのか悪いのかわかりませんが、翌朝の口内環境はとても爽快。パートナーにも驚かれるほどの変貌ぶりで・・・。扁桃腺の穴の中にあった石が原因だったのか、親分みたいな大きさの膿栓が新たな膿栓を作るきっかけになるのかわかりませんが、『膿栓の巣』を退治できたことが口内環境を劇的に変えたと言ってもいいのではないでしょうか。その他には特に対策はしていませんし、一カ月経過した現在も爽快感は持続しています。
私の場合、事前に歯科へ通い口臭の原因が虫歯や歯周病ではないと分かっていたので膿栓除去にたどり着けたのですが、何が原因かは人それぞれです。最近では以下の医院のように口臭を対象とした外来もあるので気になる人は利用いてみてもいいのではないかと思います。私のように耳鼻咽喉科では一蹴される可能性が大なので専門外来は心強いと思います。
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