バランスシートダイエットの主役ーバナナだけでいいのか?

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私が取り組んでいるバランスシートダイエットは、これまでの失敗をしないことを念頭に置き、朝バナナダイエットをアレンジして、ゆっくり痩せること、運動をすることを取り入れたことがきっかけです。

このダイエットを始める前までいくつかのダイエットを試みましたが、続いた挫折したにかかわらず共通していたことが一つあります。それは体重は一定のスピードで減っていくのではなく、減るときと停滞するときがあること。また、こんなに食べてよかったのだろうかというほど食べた日の数日後、体の調子がいいと感じた後に減り出すことです。断食などは体を痛めつけるだけで常にヘロヘロな状態でいるのを我慢するという印象で挙句の果てに帯状疱疹ができてしまい、結局挫折。それでも結構やせました、体を回復させなきゃという気持ちが先行して戻ってしまいましたが。そんな失敗から『ダイエット中でも栄養は取ろう』、『焦らずゆっくり確実にやせよう』ということが大切だと思ったわけです。

メインに食べる食材は(特に朝)バナナにしたのですが、ほかにいいものがあれば変えてもよいというスタンスです。これから調べてみようと思います。でも、今のところバナナはかなり優等生です。なんといってもカロリーのわりに腹持ちが良いから。おなかがすいてしまうとそれだけでストレスになりますからね。

朝バナナダイエットも大きく分類すれば『置き換えダイエット』になるのですが、高カロリーや消化しやすい食品の代わりとすることで『食欲を(適当に)満たし、栄養とする』、『腹持ちがよく、おなかが(それほど)減らないでいられる』条件を満たす食材として適したものなので優等生なんですね。その結果『摂取カロリーを減らす』、『体にたまった脂肪を燃焼させる』ことができればいいのです。少なくともバランスシートダイエットにおける食材に適したものとして『バナナの役割』をこのように位置づけています。

ダイエットは別の言い方をすると体重に占める脂肪の割合を減らすことと言えます。入るはずの栄養を別のものに置き換え、体外部からの供給を減らすことで体内部の脂肪をエネルギーとして燃焼する結果、脂肪が減り痩せる。脂肪は脂肪細胞に蓄えられるのですが、脂肪細胞には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞があり、細胞の数自体は乳児期の栄養状態により決定し変わらないとされています。ではなぜ太るのかといえば余ったカロリーが脂肪に変わり脂肪細胞に蓄えられた結果、脂肪細胞が膨らむためで、やせるのはその反対です(脂肪の燃焼)。

私は痩せるためにも元気が必要なのではないかと考えます。それは先に申したとおり、やせたときに限って心配になるほど食べて、体がとても元気だったからです。食べ順ダイエットが流行ったときに、ビビル大木さんが痩せた経緯をテレビでやってましたが、痩せにくくなったら『爆発の日』といって大量に食べる日を設けていました(食べ順爆発ダイエット)。人間は飢餓状態になるとエネルギーを節約するようになるのですが(これが停滞期で痩せ難い状態)、そこへエネルギーを投入してやることで停滞期ではないよと体に教えてあげるためのようです(停滞期の乗り越え方)。

また、生化学的に考えると脂肪が燃焼されるには脂肪代謝が行われなければなりません。この脂肪代謝マップからわかるように脂肪を代謝する回路を回すには、解糖系を抑えて呼吸鎖へNADHを渡してATP(エネルギーの元)を産生するのですが脂肪からNADHに至るまでに多くの酵素が働くことがわかります。つまり、酵素などの栄養がなければ脂肪は分解されないのです。

酵素は特定の働きを担う物質で、主にタンパク質なのですがここに必要なのがビタミン・ミネラルです。ビタミンやミネラルは酵素に取り込まれて酵素が働ける状態にするために必要です(ビタミンミネラルの役割)。

私の場合、『元気なときに痩せた』というのは適度に飢餓状態で脂肪代謝を回す養分が十分にあったからなのではないでしょうか。

では、バナナだけで生活はできるのでしょうか。長いので先に結論を言うと、できません。続きは次の記事へ。

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