前回に引き続きFXのスワップポイントでの資産運用の話です。
スワップポイント狙いの投資は高金利通貨の買いポジションを保有している限り毎日得られるスワップポイントを頂くので、ポジションを保有し続ける必要があります。したがって、売買による収益は見込めません。
でも、どうせなら売買差益による収入もほしいところですね。今回はストレス無く売買差益もスワップも頂いてしまおうと言う手法の紹介です。
スワップポイントを頂く資産運用について再考すると、この投資のメリットは何といっても次の一点に尽きるでしょう。
・口座へお金を入れておくだけのほったらかし
自分でFXや株式投資で運用する人は、
①チャートを開いて分析し売買を繰り返すデイトレーダータイプ
②数週間からひと月ポジションを保有するスイングトレードタイプ
③長期間持ち続けるタイプ
など様々ですが、スワップ狙いの資産運用は何方かと言えば③にあてはまります。
為替相場は日々変化し、一瞬で1円以上動く時もあります。例えば100万通貨持っている通貨が1円下落すると100万円の差損が発生します。要人が喋った内容やテロが起きたりするだけでマーケットは反応しチャートが激しく動きます。
先日話した通り、FXにはロスカットというルールがあり、証拠金維持率が一瞬でもその基準になれば強制的に決済されてしまいます。そうなる前に決済したり、ポジションを調整したり、口座へ資金を追加したりして、致命的な損害になることを防ぐことが常にチャートと向き合う①や②の人なら可能ですが、③のタイプでは難しいですね。
ロスカットで失うお金に比べたら、スワップ収入なんて微々たるものです。こんな恐怖、ストレスに感じないわけがありません。FXが敬遠される、ハイリスクと思われるのはこのことが原因ではないでしょうか。
だったらどうするか。
ロスカットされないポジション量にすれば良いのです。為替相場は大きく動いたとしても長い年月の果てにやがて戻ってきます。民主党時代の失政や震災で豪ドルは一時50円台にまで下落しましたが今は86円です。歴史的に50円台以下にはならないのです。なると言われれば元も子もないのですが、40円下落しても耐えられるポジション量にすれば、ストレスなく運用し続けられます。
ポジションを1万豪ドル、ロスカットライン50%とする業者で運用し、40円下落した場合を考えます。必要証拠金は、現レート×ポジション/レバレッジですから1倍なら860000円です。
証拠金維持率が50%となるレートは43円となり、40円下落した場合に耐えることが可能です。
この『いくらまで下落するか』というラインはチャートを見て判断するのですが、アメリカドルが79円を付けた時点の額が一つの歴史的な最安値ではないかとするといいのではないでしょうか。
この額にまで下落したとしても証拠金維持率がロスカットラインに達しないポジション量とシミュレーターもあるので、また紹介します。