健康業界もブームを作り出すようなことがあるのでしょうか?
以下の報告はちょっと衝撃的です。
「昨年、17か国の約10万2000人を対象に塩分摂取量と死亡率の関係を調べたデータで、1日の塩分摂取量を「10g以下にすると寿命が短くなる」と判明しました。総死亡率がもっとも低かったのは、1日の塩分摂取量が10~15gの人たち。それに比べ、7.6g未満の人たちは27%増しという結果となっています」
塩は厚労省の目標値は男性が8g、女性が7gなので、厚生労働省の推奨する値の倍が良いという結果になります(「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書を取りまとめました)。人種や体格差による違いはあると思いますが、倍は大きいような気がします。
東北の人は脳卒中が多いと言われていましたがその理由が塩分摂取量によるものではなかったようです。
「その昔、東北地方の人々はしょっぱい漬物や干物をたくさん食べるために高血圧となり、脳出血になると考えられていましたが、実際には低栄養のため血管がもろくなって破れていたようです。
「先生、医者代減らすと寿命が延びるって本当ですか?」などで知られる近藤誠医師は次のように述べています。
実のところ、塩分摂取量と血圧の関係は解明されていないんです。相関関係はあっても、因果関係があるとはいいがたい。少なくとも、健康な人が1日6g以下に減塩する必要はありません。根拠もなく、むしろ危険。減塩のしすぎは、逆に寿命を縮める可能性があります」
またコレステロールを気にするのもナンセンスと言っています。
「年をとって、むしろ、こってり系をよく食べ始めた人が長生きしているんです。食事でコレステロールを制限するのは無意味・有害です。肉、魚、卵や牛乳など、脂肪とたんぱく質を毎日しっかり摂ることが、健康に長生きする秘訣ですよ」