「医学部に合格する思考法」と題して、東洋経済オンライン上で連載されている、「難関入試、これが受かる子の思考プロセスだ」が面白い。
難関大学の入試になるほど、入試問題は学校の期末テストのような、「どこかで見た」という設問にはならず、必ずひねりが加えられている。
でも、学習指導要領に基づく問題であることには変わりはないのだから、原則、習った知識でとけるはず。
連載では、多浪生と有名女子高に通う二人の予備校生に同じ問題を解いてもらった時のアプローチの違いが紹介されていた。
多浪生は自分の知識に当てはまるかどうかを元に”あまり考えないアプローチ”をし、女子高生は問題をよく理解し、知識を動員して問題に潜む無茶な選択肢を除外する”狡猾なアプローチ”をする。
どちらが正解に近いかは明らかで、多浪生のようなアプローチではちょっとひねられただけで途端に対応ができなくなる。知識を問うような問題では勉強時間と成績は比例するかもしれないけれど、難関大学の入試問題によくみられる”ひねられた問題”では知識を使って本質を考え、見抜かないとダメ。
そういう私の受験はそこそこの大学に入れたが、この連載内容がいちいち「ああ、なるほどね」と共感できた。
”考える”をコンセプトに授業を進めるスタイルの高校だったが、中学までの私はがり勉で、何でもかんでも暗記するだけで何とかなっていた。
高校に入って初めての実力テストではひどい点を取ったが、そのテスト問題がまさに考えないと解けない問題だった。
そこそこ成績のいい生徒が集まる学校だったが、それを機に、考えることの意味が分かった生徒とそうではない生徒の違いははっきりとし始めたんだよねぇ。