松来未祐さん、家族の意向で病名公表 死因は「悪性リンパ腫」
yahooニュースにあった記事を読んでいて『慢性活動性EBウィルス感染症』という聞きなれない病名があったので調べました。
人に限らず免疫システムを備えた生物では体内にウィルスが侵入・増殖すると、免疫システムにより駆逐され、その戦いの結果、抗体ができて再び同じウィルスが侵入しても直ちに発見し、駆逐または増殖しないように制御します。
ところが、稀にEBウィルス(Epstein-Barr virus)というウィルスに対して免疫システムが急に働かなくなり、感染が進行してしまう人がいるそうです。EBウィルスの標的はリンパ球であり、感染が進行することで免疫システムが機能しなくなり、様々な病気が発症する状態になります。松来さんの場合はウィルス感染したリンパが通る場所でもあるリンパ系の組織が腫瘍化し(ガン化)たことが死因だったようです。
(北海道大学より)
EBウィルスは唾液などの飛沫からたいていの人が感染し、重篤化しないうちに駆逐され抗体が産生されるもので、松来さんのように慢性活動性EBウイルス感染症(Chronic Active Epstein-Barr Virus infection : CAEBV)を発症し重篤化する例は非常に少ないようです。欧米でもあまり見られない症状ですが、アジアで発症する例が多いそうです。
まだ研究も十分されてなく、原因は不明です。難病指定もされていないそうで一刻も早い解明が望まれる病気です。